皆さんはディズニーの「オズワルド」というキャラクターをご存じですか?
ミッキーマウスの誕生前から存在したのに
今では偽ミッキーと間違われることもあるオズワルド。
気になって調べてみると、このオズワルドの歴史がかなり興味深いものでした。
大人気だったディズニーキャラ「オズワルド」
オズワルドの正式名称は、
「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」
(しあわせウサギのオズワルド)。
ミッキーマウス誕生以前の1927年にウォルト・ディズニーが生んだキャラクターで、
オズワルドの短編アニメも多く作られ、デビュー当時は大人気になっていました。
しかし、オズワルドは版権問題で奪われてしまう。
大人気となったオズワルドですが、思いもよらない悲劇が起こります。
ウォルト・ディズニーと配給元のユニバーサル・ピクチャーズが
オズワルドの著作権を争って、裁判になってしまうのです。
結局、ユニバーサル・ピクチャーズが勝利し、
ウォルトが生んだオズワルドはユニバーサルに奪われてしまいます。
さらにユニバーサルは安定した資金力を使い、
ほとんどのディズニースタッフも手に入れていきました。
こうしてディズニー・カンパニーは倒産ギリギリまで追い込まれます。
そして、ミッキーマウス誕生へ。
大ダメージを受けたウォルト・ディズニー達が次に生み出したのが、
今や世界中で愛されているキャラクター「ミッキーマウス」です。
ミッキーの原型は、オズワルドの作中に出ていた脇役のネズミという説と
ウォルト・ディズニーが飼っていたネズミという説がありますが、
オズワルドの外見にソックリなのはこういった経緯があったからなんですね。
ユニバーサルでデザイン変更されたオズワルド
オズワルドを手に入れたユニバーサルですが、
徐々にオズワルドの人気はなくなってしまいます。
人気を戻そうと何度もテコ入れをして、オズワルドのデザインは幾度も変えられました。
しかし、以前の人気が戻ることはありませんでした。
ユニバーサルにもウッドペッカーが生まれる。
その後、ユニバーサルも新しいキャラクターを生み出していき、
ついに人気キャラクター「ウッディー・ウッドペッカー」が誕生します。
「笑い」を武器にしたウッドペッカーは人気になり、
ユニバーサルのメインキャラクターとして定着していきます。
そして、オズワルドは消えた。
こうして人気のなくなったオズワルドの作品は終了し、
ユニバーサルで使われることもなくなってしまいます。
1943年を最後にオズワルドは完全に消えたのです。
おかえり、オズワルド!
しかし、ここで話は終わりではありません。
なんとユニバーサルに奪われてから78年後の2006年、
オズワルドの版権がウォルトディズニー・カンパニーに返されたのです。
そして今ではディズニーでDVDも再販されるようになり
大人気スマホゲームのLineツムツムにもキャラクターとして追加され、
今の子供たちにもその存在を覚えてもらうことができました。
Wii Uソフトのエピックミッキーではミッキーとオズワルドが共演しており、長い歴史を考えて見ると、とても感動する光景です。
これが、意外と知られていないオズワルドのちょっと悲しい、でも感動できる歴史です。
ディズニーが著作権に厳しい理由は、オズワルドの著作権を巡った大ピンチからきているのかもしれませんね。
よく読まれている人気エントリーまとめ
ルビーを無料で手に入れる方法 – 1時間で60万コインを稼ぐ方法